親和花園

 

 

 

「小満」

小満とは、いのちが、しだいに満ち満ちていく頃のこと、

草木も花々も、鳥も獣も人も、日を浴びて輝く季節。

 

 

「蚕起きて桑を食う」

 

ちょうどこの時期にあたる旧暦四月には、木の葉狩り月という

別名があります。蚕のえさである桑の葉を摘む頃、という意味です。

養蚕は以前は日本で盛んで、たくさん桑畑が広がっていました。

蚕は美しい糸をはいて繭をつくり、その繭から絹の糸がとれます。

蚕の神様を、おいらさまと呼んでいました。

 

 

「田毎の月」

 

水を張った棚田の上で、ぽっかり月が浮かびます。

なだらかな山の斜面に段々になって広がる大小の

田んぼの水面に、月影が映し出されていくさまを、

田毎の月と、、、、、、

 

 

「五月晴れ」

 

 

昔は梅雨の頃を、五月雨と呼んでいました。

旧暦の五月に降るだったからです。

なのでその時期のどんよりした雨雲を、五月雲と呼び、

雨続きの日がふぃと途切れて現れる、抜けるような

青空を五月晴れといいました。　ですが、いまでは新暦の

五月のさわやかな晴れを、五月晴れと呼んでいます。

かってといまで、暦の変化に従い、言葉の意味も変わって

いきます。

 

 

「巣から飛ぶ燕くろし五月晴」

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