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2013年05月17日 7:07 PM
新聞記事から、
かきつばたが色鮮やかな季節ですね。愛知の県花も知立の市花も
次の歌物語として最も古い伊勢物語の章段に基づいて「かきつばた」
です。その第九段はー昔、男ありけり。その男、身をえうなきものに思ひ
なして から始まります。「えう」は「益」や「要」などの漢字があてられ
「役にたたない」「つまらない」の意味にとられ、どうやら恋の破れた若い
男が自らをそうはかなんで東下りする趣向になっています。つづけて
ー三河の国八橋という所にいたりぬ。そこは八橋といひけるは、水ゆく
河の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによりてなむ八橋といひける。
その沢のほとりの木の陰に(馬から)降りゐて、乾飯食ひけり。その
沢にかきつばたから衣きつつなれにしつましあがれば/はるばる」きぬる
たびをしぞ思ふ 高校古典の教科書にも載っています。歌の傍点を打った
各句冒頭に巧みに「かきつばた」の語句が折りこまれています。
馴れ親しんだ女と別れ、遥々こんなところまでやってきたと嘆きます。「男」も
作者も在原業平と比定されています。が、実在の在五中将がこのあと隅田川
から武蔵へと下った証拠はありません。
実像とはちがう部分もあるが、恋の相手、二条の后・高子などは実在と虚実入り
まじった読み手の想像力をかきたてるロマン。色好み業平とばかりとらえられ
がちですが、支えていた惟嵩親王が皇位継承からはずされたなど政争の影響
もうかがえる、政治の中枢からはずされて生きざるをえなかった悲劇の
貴種流離譚、アウトローゆえに人気もあるのでしょう。
今の八橋町寺内の無量寿寺の境内にはかきつばたがいっぱい。川が
蜘蛛の手のように八方に流れているので井桁様の橋を架け、携行の乾食、
いわゆるインスタントライスにお湯をかけて食べるところ、涙が落ちてふやけた
とつづくのですから、泣かせます。
鎌倉時代の「海道記」にはー 雉鯉鮒(知立)が馬場を過ぎて数里の野原を
分ければとあり「馬場」は今の豊田市駒場町あたりですから、
今の舞台は実は後世移ったもののようです。そこへの途中の八橋町高道にも
在原寺があり、この物語は後世にも広く影響を与えています。
鎌倉時代の「東関紀行」、「十六夜日記」、室町期の世阿弥の「杜若」もここが
舞台、江戸時代では「東海道中膝栗毛」に芭蕉、
尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」も八橋が舞台です。
先日 記した事柄 新聞に載っていますした。
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