親和花園

 

 

植物や作物を育てることは、

土を耕し種を撒き、水や肥料をやります。

そして害虫や雑草を取り除きます。育てるということは、

とても手間の掛かる作業です。

植物は、日々、葉の数を増やし伸びていきます。

それは人間の仕業ではありません。

植物自身が「育っている」のです。植物を育んでいるものがあるとすれば

それは、太陽の光や土や水です。「育てる｣という言い方は、おこがましい言葉

だったかもしれませんが。私たちにできるのは、育ちやすい環境を整え、

 成長に必要なものを与えるだけのことなのです。

葉を出し、葉を広げ、葉を伸ばして花が咲く。段階を経て植物が育つには

時間が必要です。「育てる」とは、それをじっと｢待ち続ける」ことでもあります。

全てをうけみなのです。そういえば、｢子育て」という言葉がありました。

子供たちを育てることは出来ません、出来ることは健やかに育つ為の環境を

整え、必要なものを与えてあげることなのでしょう。

昔の人は「作物は足音を聞いて育つ｣といいました。一番大切なことは、常に

気を掛けて見守り続けることだと先人は知っていたのです。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪割草

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