親和花園

 

 

 

「春蘭」

 

ラン科の多年草、日本のランの代表とも言えるでしょうか、

 

葉は多数一株に叢生し細長く堅く、縁はざらざらしている。

 

花は一茎二花で淡黄緑色でかすかに香気がある。唇弁に

 

斑点があるので「ホクロ」、「ホクリ」の名もある。

 

野山などに生え、花は葉と同じような色なので目立たない

 

土筆の様にひょろひょろと茎を伸ばしている。また、「春に

 

咲く蘭」から　「春蘭」という。

 

ラン科の植物は西洋ランと東洋ランがあり、春ランは東洋

 

ランの一種で日本特産といえよう、東洋ランは中国産が　多い、

 

熱帯地のランの様に華美、珍奇なものは少ない、

 

古来から、梅、菊、蘭、竹を四君と言って愛好していた。

 

この花の塩漬けしたものは「蘭湯」といって、祝いの席で

 

使われます、（桜湯同様に）

 

「春蘭秋菊倶に廃す可からず」　があるが、両者ともに

 

すぐれて捨てがたい意である。

 

別名「じじばば」とも言います。

 

花の姿は細かく見ていると、上の方に、お婆さんが頭に

 

かぶる「ほっかむり」、下の方に、お爺さんの｢白い髭」が

 

あることからこう呼ばれるようになったとか、

 

 

 

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